ページ内に広告を含む場合があります。

成人式のお祝い金は誰のものなの?親が使う?本人がもらう?

成人式を迎えると、親戚や祖父母などからお祝い金をいただくことが多いですね。

いただいたお祝い金って誰のものなんだろう、と疑問に思ったことはありませんか。

親が成人式の費用などに充てるもの?
本人が受け取って自分で管理するもの?

今回は、成人式にいただいたお金が誰のものなのかというモヤモヤについて検証したいと思います。

成人式のお祝い金は理論上は本人のもの

105537

成人式にいただくお祝い金が誰のものなのか、まずは法律などの理論的な面から見ていきましょう。

成人式のお祝い金は個人への贈与ですので、成人した本人の財産となります。

民法第三条第一項に「私権の享有は出生に始まる」とありますが、これは生まれた時から個人が財産権などのあらゆる権利を持っているということです。

それまで親に養ってもらっていたとしても、理論上は成人式のお祝い金としていただいたお金は成人本人のものなんですね。

また子供が未成年の場合は、お年玉や入学祝などのように子どもの財産であっても、その財産は親が管理する権限がありますが(民法824条)、成人すると自分の財産を管理する権限を持つことになります。

この権利を「財産管理権」といい、成人して得られる大事な権利の一つとなっています。

ちょっと理屈っぽくむずかしいですが、法律などを参考に考えた場合、厳密には成人式のお祝い金は成人した本人のものと考えられるのです。

成人式のお祝い金は一般常識では親のものとされることも多い

230206
成人式のお祝い金は、成人のお祝いなんだから成人した本人のもの、というのは確かに正論ではあります。

ところが世間一般の常識では、必ずしも成人式のお祝い金が本人のものとは言いきれないのも事実です。

むしろ、本人がお祝い金を直接もらうことよりも、親が成人式の衣装や写真の費用に充てたり、子供のためにと貯金したりすることの方が多いくらいですよね。

これはお祝い金のやりとりが、親の付き合いや世帯同士のやりとりに基づいたものであるからです。

お祝い金を渡す側も親が使うことを前提に渡していることが多いものです。

子供本人にあげたいというよりは、付き合いで義務的に渡したり、あそこの家から○円もらったから今度はうちも…とか、そういった意味合いが強いのではないでしょうか。

祖父母からのお祝いなどは純粋に子供の成人を祝ってということもありますが、家同士や親のお付き合いからいただくお祝い金は、成人式の準備の足しにでも使ってほしいという気持ちや、成人するまで子供を育てた親をねぎらう気持ちで渡されていることも少なくないわけです。

実際に成人式にはお金もかかりますし、内祝いなどのお返しを贈ったりすることもありますので、必要経費として成人式のお祝い金を親が管理して使うというケースは現実にはかなり多いと言えるでしょう。

成人式のお祝い金は誰がどう使うのかよく相談を

313915
成人式のお祝い金は、厳密にいえば本人のものですが、実際は親が預かったり子供にかかる必要経費に使ったりすることも多いものです。

親が預かって全額貯金しておいて、就職や結婚の時に通帳を渡すという家庭もたくさんありますし、成人した本人としても、これまで育ててくれた感謝の気持ちをこめてお祝い金は親に渡したい、という場合もあるでしょう。

最終的にお祝い金をどうするのかは、各家庭の考え方や経済状況で判断することになります。

その際に、いただいたお祝い金を誰がどう使うのか、親子の間でしっかりとコミニュケーションをとってよく相談することが非常に重要です。

本人がお祝い金をもらう場合

・お礼やお返しを自分の責任でしっかりして、親にも報告する。

・使い道を親に伝える。

・お祝いをいただける付き合いをして育ててくれたことを感謝する。

自分のお金になるとはいえ、ご両親や家族のおかげでいただいたお祝いでもあります。

簡単でいいので、貯金するよ、記念に○○を買うよなどの報告をすることをおすすめします。

親がお祝い金をもらう場合

・誰からいくらもらったか、何に使うかなどの明細をきちんと子供に伝える。

・本来は本人がもらうべきお祝いであることを理解し、使わせてもらうという気持ちを忘れない。

・親から説明がなかったら、子供の方からもはっきり質問してみる。

成人したとはいえまだ学生であったり、親のスネをかじっている間は親のお金になっても文句は言えないのですが、子供にしてみれば、お祝いもらったのにあのお金どうしたのかな~ということはいつまでも気になるものです。

自分を育てるのにお金がかかっていることや、自分のうちの経済状況も、成人ともなればよくわかっているので、親がお祝い金を使うことに反対する子供は滅多にいません。

ただ、自分宛にもらったお祝い金をいつ何に使うのか、親からはっきりさせてほしいというのが子供の本音だと思います。

成人式の着物に○○円かかったから、おじさんからのお祝い○円はその足しにさせてもらうね。

お祝いをいただいたらあなた名義の通帳に貯金しているから、今回いただいた○○円も貯金して就職するときに渡すね。

などのように、具体的に説明してみましょう。

学費などで余裕がなく生活費に補てんしたい、などでもいいと思います。

もし親が話をしてくれない場合は、子供の方から大人同士として冷静にお祝い金の使い道について聞いてみましょう。

成人式を迎えた1人の大人として、親子でしっかり話し合えたら素敵ですよね。

終わりに

成人式のお祝い金を誰がどう使うのかについてご紹介してきました。

お金の話はタブーという家庭が多いのですが、お金のトラブルは親子の間でも起こります。

親子だからとうやむやにせず、我が家ではどうするのかをお互いが納得することが一番大事なのではないでしょうか。

スポンサーリンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました