節分にすることと言ったらやっぱり豆まきですよね。
子供の頃に誰でも一度は豆まきをした思い出があるのではないでしょうか。
豆まきって、地域や家庭によってやり方が全然違ってびっくりすることが多いものです。
豆まきの仕方ってどんな決まりがあるの?
豆のまき方にルールは?正しいやり方ってある?
今回は、節分の豆まきの仕方についてご紹介したいと思います。
節分の豆まきの仕方~基本の流れ
節分などの年中行事は、地方や家庭によって独自の習慣があります。
中でも豆まきは地域や家庭ごとの独自性が強い行事ですので、豆まきの仕方もそれぞれです。
ここでは代表的な豆まきの仕方をご紹介したいと思います。
・豆まき用の福豆を用意する。
豆まきに使うために炒った大豆を「福豆」といいます。
福豆を桝に入れて、神棚に供えて準備しておきます。
・豆まきの時間帯
豆まきは夜、暗くなってから行います。
鬼が真夜中にやってくると考えられているためです。
・豆まきをする人
豆まきは古くは、家長の役目でした。
年男、年女、厄年の人が豆をまくこともあります。
今でも、家長(お父さん)が中心になって家族で豆まきをすることが多いです。
・豆まきの掛け声と豆のまき方
「鬼は外、福は内」の掛け声とともに豆をまきます。
鬼は外~では家の外へ向かって、福は内~では家の中に豆をまきます。
・豆まきの後、年の数だけ豆を食べる。
豆まきが終わったら、一年の厄除けを願いながら、豆を食べましょう。
食べる数は「年の数」ですが、数え年なのか、満年齢なのかなど、年の数え方は地方や家庭によって異なります。
正しいやり方?豆のまき方に正解はない
代表的な豆まきの仕方の流れをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
あれ、うちとは違うな~とか、えっそうなの?と意外に思われた点もあったと思います。
節分の豆まきは、地域や家族によってやり方も様々ですので、これが正しいやり方だという正解はありません。
それぞれの方法が、代々受け継がれてきた正統派の豆まきの仕方だと言えます。
豆まきの多様な風習の一部をご紹介したいと思います。
・大豆ではなく落花生を豆まきで使う。
落花生をまく主な地域は、北海道・東北・信越地方です。
これらの地域の8割が豆まきに落花生をまいており、九州の一部(鹿児島、宮崎)でも3割が落花生を使っているそうです。
大豆のかわりに落花生をまくようになったのは、北海道で昭和30年代に始まった習慣だといわれています。
掃除のしやすさや、まいた豆の食べやすさ、小さい子のいる家庭でも大豆より安心といった理由から、今では全国的にあえて落花生をまく家庭も増えてきています。
ちなみに食べるときの数え方は、殻付きのまま一つ、二つと数えることが多いようです。
・鬼は外ではなく「鬼は内」?
豆まきの時の掛け声にもいろいろな風習があります。
鬼を追い出す行事として知られる豆まきですが、鬼は内~の掛け声と共に鬼を歓迎する風習を持つ地域、家庭もあります。
鬼を祀っている神社仏閣、鬼に助けられた等の伝説のある地域、苗字に「鬼」という字のつく家庭などですね。
「鬼は内、福も内、悪は外」のような掛け声もあるようです。
・ごもっとも、などの合いの手を入れる地域も
京都の一部などでは、豆まきの掛け声に「ごもっとも」などの合いの手を入れるという風習があります。
客商売や芸事の家に残る風習です。
終わりに
節分の豆まきの仕方について、いろいろな風習も含めてご紹介してきましたが、豆まきのやり方って奥が深いものです。
家族行事として家の中でやることの多い豆まきですので、他の家庭がどういうやり方で豆まきをしているのか、知る機会もあまりないですよね。
大人になると縁がなくなってしまうことも多い豆まきですが、節分の時期の話題として、家の豆まきがどういうやり方だったか、周りの人と話してみてもおもしろいのではないでしょうか。
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