いつもは元気なモルモットでも、急に病気にかかることがあります。
先日、うちのモルモットが血便と下痢をしてしまいました。
診断の結果は「寄生虫」とのこと。投薬治療等で元気を取り戻すことができましたが、小さなモルモットの病気はとても心配なものです。
まずは病院へ行くのが一番ですが、少しでも飼い主さんの参考になるように、今回のうちのモルモットの血便、下痢の症状の経過や対処法をご紹介したいと思います。
モルモットの病気 血便や下痢はすぐに病院へ連れて行こう
モルモットは病気になっても、なかなか体調が悪いことを表さない動物です。
ぐったりしたり元気がなくなった時には、もうかなり症状が進行していることも少なくないのです。
今回取り上げた、血便や下痢といった症状も命にかかわる病気の可能性が多いにありますので、症状に気づいたら早めに病院へ連れていくことをおすすめします。
うちのモルモットの下痢に気づいたのは、いつも通りこちらに寄ってきた時に足に糞がベタベタとくっついていたからです。
いつもだったらこんなに汚れることないのにな~、と思いながらケージの中を見ると、いつもはバナナ型の糞がいっぱいあるはずなのに、形のない糞で床が汚れていました。
急いで掃除をしたのですが、さらに粘液っぽい赤い血の混じったゆるい糞をしました。
モルモットの様子はいつもとそう変わらず、こちらに来てうれしそうにしていますが、何だか変な匂いと声を出していました。
匂いはそういえばここ2~3日ちょっと変だな、と感じていました。
声はあまり聞いたことのない、低い声です。
それに、餌をあまり食べていない様子。食欲もあまりないのでしょうか。
不安になってしばらくモルモットの様子を観察したり、ネットで情報を調べたりしていたのですが、やはりすぐにでも診察をしてもらおうと考え、夜だったのですが診療時間ギリギリの駆け込みで、かかりつけの動物病院に連れて行く事にしました。
この間もモルモットは元気そうで、見た目からは体調が悪いようには見えませんでした。
とはいえ、血便までしている状態ですから、とても不安で心配になり、大急ぎで診察に向かったのです。
モルモットの病気 血便と下痢は寄生虫が原因の場合も
かかりつけの動物病院で下痢と血便、匂いについてなどを伝えて診察をしてもらいました。
体温を測ったり、聴診器をあてたり、おなかを触ったり…と人間の診察とほとんど同じです。
モルモット特有の診察は、歯の伸び具合や不正咬合のチェックです。
口の中を診てもらうのですが、小さい上に嫌がるのでなかなかゆっくりとは診られないようです。
やっと口の奥を診られたと思ったら、食べかけの牧草が入っていて見えないとのこと(汗)
まあ、一応食欲はあるのねということでとりあえず歯のチェックは終了となりました。
ひととおりの診察では、大きな異常はなさそうだということでした。
あとは、糞を培養して寄生虫のチェック、ということになり待つこと15分ほど。
糞の中に虫の卵がある、ということがわかったのです。
とりあえず、下痢や血便の原因がわかったのでかなりほっとしたのを覚えています。
言葉を話せないのはもちろん、具合の悪さもなかなか見せないモルモットですから、家で様子をみているよりちょっとでも早く病院に連れて行く事で、適切な対処もできるし、飼い主も安心できるものだな、と実感しました。
モルモットの病気 寄生虫駆除の治療と対処法
診察の結果、血便や下痢のは寄生虫が原因だろうということになりました。
寄生虫の種類は2種類ほど考えられるので、(線虫類と原虫類?詳しくは忘れてしまいましたが…)2種類の駆虫薬で対応することになりました。そのうち1種類は、すぐに注射を打ってもらって完了、もう1種類は粉薬で、整腸剤と一緒に1週間飲ませるというものです。
粉薬を水にとかして、スポイトでモルモットの口の奥にチュッと入れて飲ませるのです。
投薬用の注射器型のスポイトと1週間分の薬をもらって診察は終了しました。
血便も下痢も病院から帰る頃には治まり、ほっと胸をなでおろしました。
その他の対処としては、ケージを丸ごと水洗いするように言われましたので、ケージをはじめモルモットグッズ一式を、庭のホースでじゃぶじゃぶ洗いました。
またモルモットの寄生虫は人間に伝染ることはない、という話しでしたが、世話をした時やモルモットに触った時などはいつもよりしっかりと手を洗うようにしていました。
症状は1週間の投薬ですっかり回復したのですが、さらに1週間後、再検査をして完全に駆虫されたことを確認してきました。
まとめ
モルモットの血便や下痢は、寄生虫が原因である場合の他、細菌感染や抗生剤によるものなど、その原因もさまざまです。
今回のうちの場合は寄生虫が原因ということで対処し、すぐに回復させることができましたが、下痢による脱水や命に関わる病気など、小さなモルモットにとっては一晩でも容体が急変する事態も少なくないということです。
日頃からモルモットをよく観察し、なるべく早く異変に気づいてあげたり、病院へ連れて行ったりすることで、かわいいモルモットがずっと元気で過ごせるよう気をつけていきたいですね。
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